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ピコスルファートナトリウム

朝トイレでスッキリと排便があると、その日一日もさわやかに遅れる気がしてきます。排便のない日が何日も続くと、なんだか気分も憂鬱になってきますね。

また、肌荒れやお腹が張って食欲が低下する原因にもなります。

お腹をマッサージしたり、ヨーグルトなどの腸内細菌を整える物を食べたり、オクラやとろろいも、メカブなどのネバネバ食品を食べたり、運動を頑張ってみたり、毎朝決まった時間にトイレの便器に座ったりと、工夫を凝らしてみても出ない時は、お薬を使うのも1つの方法です。

「あの手この手を使ってもダメだったのに、やっぱりお薬の力はすごいね。スッキリしたわ」と、それまではお薬を飲むことを拒んでいた人も、「やせ我慢しないで、もっと早くお薬を飲めばよかった」と話すことが多いです。

便秘薬にはいろいろな種類があります。現在大きく分けると4種類あります。

1つは緩下剤と呼ばれるもので、便に水分をためて便のボリュームを増やすことで腸を刺激して排便へと導くタイプです。

2つ目は刺激性下剤です。半強制的に腸を刺激して動きを活発にして押し出す、強力な助っ人です。

3つ目は、自律神経調節薬です。4つ目はクロライドチャンネルアクチベーターと呼ばれるもので、腸内に水を引き込ませる地道的な便秘治療薬です。

ピコスルファートナトリウムの便秘への効能について

ピコスルファートナトリウム(商品名はラキソベロンなどがあります)は、この中の刺激性下剤に該当します。効能書きは便秘となっていますが、それに伴うお腹の張りや肌荒れ、食欲不振なども改善します。

刺激性の下剤には、小腸を刺激するタイプのものと大腸を刺激するタイプのものがありますが、ピコスルファートナトリウムは大腸を刺激します。

センノシド(プルセニド)は大腸のアウエルバッハ神経叢と呼ばれる神経に作用して腸を刺激しますが、ピコスルファートナトリウムは代謝産物のレインアンスロンが直接腸粘膜に作用して、腸の蠕動運動を活発にさせて排便を促します。

また、水分が血管内に吸収されるのを抑制する作用もあるので、大腸内に水分を含ませて便を柔らかくします。 便が柔らかくなると、便のボリュームが増えるのでそれが腸を刺激することにもつながります。そして腸の中もスムーズに通りやすくなり、排便が促されます。

ピコスルファートナトリウムの便秘への副作用について

副作用とその出現率ですが、腹痛が0.8%、お腹が鳴るという副作用が0.2%、吐き気や嘔吐が0.2%ほどあると、報告されています。 また、連用すると習慣性があることが知られています。

便秘薬を長期間使うと、大腸メラノーシス(大腸黒皮症)という疾患になることがあります。 これは、大腸の粘膜に黒い色素がこびりついて大腸がまっ黒になり、腸の動きが低下するという病気です。 腸の動きが低下するので、ためにますます便秘が悪化するというものです。

効かなくなってきたからと言って量を増やすとますます大腸メラノーシスが酷くなり、ますます排便しにくい状態となり、また薬の量を増やすという、悪循環に陥っていまします。

ここで、医療機関を受診して医師に相談してくれればいいのですが、多くの人が自己判断で用量以上に大量服用してしまって、このような事態に陥ります。

通常は原因となっている薬の服用を止めると、1年ほどで腸に黒くこびりついたものはなくなります。その間は他のお薬に種類を変えるなどして、対応します。

大腸メラノーシスは、センナやアロエ、ダイオウで起こりやすいと言われています。

ピコスルファートナトリウムでは、この大腸メラノーシスは起らないと考えられていますので、その点は安心してください。

ピコスルファートナトリウムは、腸閉塞の人には禁忌(使用することが禁止されている)となっています。また、急性腹症の場合も禁忌です。 他の便秘治療薬との併用は止めてください。相乗作用で思わぬ事態となる恐れがあります。

ピコスルファートナトリウムは、センナやアロエやダイオウと比べると作用も穏やかで、腹痛の副作用もずっと少ないです。習慣性は多少はあるとされていますが、他の刺激性の下剤と比べると習慣性も少ないと言えます。

また、前述したとおり大腸メラノーシスの心配もないと考えられています。

1980年に承認を受けたお薬ですので、もう30年以上にわたって多くの医療機関で処方され、多くの人に使われています。

長く使われてきたのは、やはり安全性が高いということが大きな理由の1つでしょう。

用法や用量を守って服用する限りでは、重篤な副作用が見られることはまずありませんので、主治医の指示通りに飲むことが何よりも大切です。

また、何か気になることがある場合はそのことをきちんと主治医に報告しましょう。些細なことでもそれが副作用の発見につながることもあります。

そして、量を増やしたいとか減らしたいと思った時も、自己判断で調整するのではなく、主治医に相談するのがベターです。

朝、スッキリと排便があると、気持ちも明るくなりますね。 食事や運動などを工夫しても、何日も排便がなくて苦しい場合はお薬を上手に使ってください。

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